うわっ、、これもだいぶ便利じゃん…。
いける…
今回はいける…
今回こそは、優勝できるぞ…
ネコ（さっきからブツブツうるさいですね。いけません。ご主人は今年もいけません）
付箋の一枚一枚が名刺になっていて、どこでもすぐ貼れるとしたら…。これ、やばいだろ、相当便利度高いぞ。
ネコ（付箋になってる名刺なんか誰が使うんですか。もらった人の気持ち考えてみてください。しまいずらいし、たぶんすぐ捨てられますよ）
いや、まてよ。Tシャツに硬めの毛をいっぱいつけて、丸めてたわしのように使えたとしたら…。いけるぞ！
ネコ（まつのはご主人の脳みそですよ。1回たわしとして使ったら最後でしょそれ。便利とは程遠い品ですね）
毎年チャレンジしてきた「便利トーナメント」、今年は記念すべき10回目、絶対に優勝したいんだ。既製品でしか戦えない腑抜けどもになんとしてもオリジナル便利品で勝ちたいんだ。
ネコ（毎年毎年よくやりますね。時間を無駄にしてまで追い求める便利っていったい何なんですかね）
この2つはかなりレベル高いな。あ、そうだ、ここ最近の優勝品の傾向見たらどちらを選べばいいかわかるかも。えーと、前回優勝の品が「ワンタッチ折りたたみ傘」で、前々回優勝の品が「リバーシブルジャンパー」か。そういえば前々回ラングドシャ出して1回戦負けだったなぁ。おいしいからいけると思ったんだけど、やっぱ既製品じゃダメだよな。
ネコ（便利トーナメントって言ってるのにおいしいもの出してどうするんですか。既製品どうこうじゃなくて血迷いレベル高すぎですよ。よくエントリーできましたね。戦えただけで感謝ですよ）
「ワンタッチ折りたたみ傘」に「リバーシブルジャンパー」か。この傾向を考えるに次の優勝のポイントとなるのは、、、、ん、もしや「便利」か？
ネコ（だいぜんてー！それ大前提ですよ。そんなんだからおいしいラングドシャ出しちゃうんですよ）
便利トーナメントなんだから便利なのは当たり前か、ははは。それにしても優勝の品からは傾向が見えないな。…まあいっか。そんな卑怯な手やめやめ。じぶしん。
ネコ（諦めるのはやいなぁ。ご主人は飽き性なのか凝り性なのかわかりませんね）
付箋名刺か、それともTシャツたわしか。どっちだ。どっちで勝負すべきなんだ。考えろ、そして信じろ。自分のアイデアを信じるんだ。じぶしんだ。じぶしん、じぶしん、じぶ…じぶ……じ…ぶぁーーーーっ！ ダメだ！ こんな時は便利の王様「十徳ナイフ」を見て一旦落ち着こう……。
ネコ（じぶしんって自分を信じるっていう意味だったんですね。さっき何かなって思ったんですよ。自分を追い詰める言葉なんですね）
はー…。さすがは王様。いつ見ても素晴らしい便利さだ。俺も早く王様の領域に入りたいよ。はぁ、ラングドシャでも食べるか。…ん？ 食べ物…。食べられる便利品があれば…。例えばヘアワックスにもなる海苔の佃煮ってどうかな。髪にもごはんにも合う優れもの。うん、アイデアは鋭いぞ。
ネコ（鋭いだけです。鋭いだけであとは良いところ一つもないです。実際使ったり食べたりするところ想像してくださいよ。どっちの視点からも最低な品って奇跡ですよ）
「朝使うワックスと、夜使う海苔の佃煮、この絶妙な時間的バランスと、食えるもの＋食えないものという奇跡のコラボが便利さを拡大させるはず。便利、おしゃれ、おいしい、による軌跡のフラットスリーが鉄壁のディフェンスを奏で、他の便利品からの得点をシャットアウトし続けるでしょう。」よし、応募コメントも完璧だ。
ネコ（なにそのコメント。本気でその品応募するんですか？ 正気ですか？）
あとはプロトタイプ作ってと。ひとまずヘアワックスと海苔の佃煮混ぜときゃいいか。
ネコ（よくないから！ 気づいて！）
いや、まてよ…。海苔の佃煮持ってないから買わなきゃいけないのか…。やめよう。もったいない。
ネコ（よかったー。ケチでよかったー）
よし、じゃあもうアレで応募するか。
ネコ（アレ？）
「荒々しい見た目とは裏腹に、しっとりと肌に触れるやさしさと高級感。ファッションとして一流のプロダクトでありながら、丸めるだけで“洗う”という行為に最高の結果を提供する奇跡のTシャツ。表は“毛”、裏は“スチール”を施し、用途によって普通のたわし、スチールたわしを使い分けられる前人未到の逸品です。」これでよし。
ネコ（Tシャツたわし選んだー）
…
……
ネコ（ご主人結局1回戦負けでしたね。でも相手が悪いというか、自滅というか、お相手の「お財布ぽち」は新しくて、便利で、可愛くてそもそもかなうはずなかったですよ。切り替えてまた来年がんばりましょう）
はぁ。また1回戦負けだったか……。いったい何がダメだったんだ。もう便利がわからないよ。便利っていったい何なんだよ……。
ネコ（ご主人、、、じぶしん！）
ご主人に圧勝した「お財布ぽち」はこちら。お財布にもぽち袋にもなる便利な品。和紙の素材感と洗練されたデザインが魅力です。