12月19日生まれのIさんは33歳の男性プランナー。
いつもゲイバーのママのモノマネで私達を笑わせてくれます。
「僕は欲が深すぎたんでしょうね。親が誕生日プレゼントをくれるといっても、
“ほかにもっと欲しいものが出てくるかもしれない”と思って、先延ばしにするんです。
先延しすぎて、もらわないうちに次の誕生日が来ちゃったりして。
気持ち的にはプレゼントをもらえるチケットをどんどんためている気分でした。
クリスマスプレゼントでも同じようなことをしていたんですけど、
中学の時に“サンタはいないから”ということで
クリスマスプレゼントのチケットは全て失効してしまいました。とほほ。
誕生日もクリスマスも、プレゼントを実際にもらったのはくまのぬいぐるみぐらいですね。」
そう、Iさんはくまのぬいぐるみが大好き。
「一時期は“俺は男だから”ってくま離れしようとしたんですよ。
でもだめだった。ミニ四駆とかやってみたんですけど、まったく魅力を感じなくて。
それで“やっぱりくまだな”ということになって、母親に“僕のぬいぐるみはどこ？”って聞いたら
“あんたが、もうくまはいらないっていうから捨てた”って言われたんです。本当に悲しかった。」
「大人になってから、当時付き合っていた人に高価なライターをもらったことがあるんですけど、
全く嬉しくなくて一度も使わなかった。でも次の年はバクのぬいぐるみをくれて、
それはすごく嬉しかったですね。一年の間に恋人が僕のことを理解してくれたのを感じました。」
Iさんのお話しはすごく面白くて、他にもアラフォーOLにまつわる話や
異性にモテるテクニックなども教えてもらいましたが、その話はまたの機会に……。
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ムーンカレンダー「ミチル」とともに、
誰かの誕生日を覗き見する連載、
「バースデー・スコープ」
毎月、個性あふれるエピソードをお届けします。
「ミチル」は、月の満ち欠けをモチーフにした壁掛カレンダー。
月ごとに、季節をイメージした色をつけることによって、
めくるたびカラーパターンの美しさが各月を新鮮に彩ります。
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